こんにちは、ゴルフレッスンプロのカタヤマです。
今回は今年の超人気シャフトの比較です。
それぞれの特徴とどんな人に合うのかを徹底比較していきたいと思います。
今回紹介するアイテムはこちら、
『テンセイオレンジ1KとベンタスTR比較してみた』です。
テンセイオレンジ1Kとは?
特徴
今回紹介するテンセイオレンジ 1Kとは、テンセイシリーズで国内第3弾のモデルとなります。
第1弾は2019年の「テンセイ CK プロ オレンジ」、そしてそれに続き2021年に「テンセイ プロ ホワイト 1K」が登場していました。
テンセイCKプロオレンジを簡単に紹介すると、タングステンプリプレグシートを手元側に配置しカウンターバランス設計にすることで元調子にもかかわらずフィニッシュまで気持ちよく振り抜けるシャフトです。
そして第2弾のテンセイプロホワイト1Kはいわゆる元調子のシャフトで、「1Kクロス」と呼ばれる新素材カーボンを手元側に配置し切り返しからダウンスイングにかけて深いタメを作ることができつつ中間部から先端部にかけて動きの少ないシャフトです。
そして今回ご紹介するテンセイオレンジ1Kは先代のCKプロオレンジの振り抜きの良さと、プロホワイト1Kの切り返しからダウンスイングにかけての深いタメをミックスさせたようなシャフトです。
スペック
モデル | フレックス | 重量 | トルク |
---|---|---|---|
Pro Orange 1K 50 | R | 55.5g | 3.9 |
Pro Orange 1K 50 | S | 57.0g | 3.9 |
Pro Orange 1K 50 | X | 60.5g | 3.8 |
Pro Orange 1K 50 | TX | 61.5g | 3.8 |
Pro Orange 1K 60 | R | 68.0g | 3.0 |
Pro Orange 1K 60 | S | 69.0g | 3.0 |
Pro Orange 1K 60 | X | 72.5g | 3.0 |
Pro Orange 1K 60 | TX | 72.5g | 3.0 |
Pro Orange 1K 70 | S | 78.5g | 2.7 |
Pro Orange 1K 70 | X | 81.5g | 2.7 |
Pro Orange 1K 70 | TX | 82.0g | 2.7 |
Pro Orange 1K 80 | S | 86.0g | 2.5 |
Pro Orange 1K 80 | X | 89.0g | 2.4 |
Pro Orange 1K 80 | TX | 90.0g | 2.4 |
ベンタスTRとは?
特徴
ベンタスTRとは、ベンタスシリーズの第3弾となるモデルです。
ベンタスの第1弾は「ベンタスブルー」、第2弾は「ベンタスブラック」とどちらも多くのトッププロたちに愛され続けているシャフトです。
それもそのはずPGAツアー使用率No,1を奪取するというコンセプトのもと開発されたのがベンタスなんです。
ベンタスシリーズの特徴的なテクノロジーとして『Velocore Technology』というものがあります。
『Velocore Technology』とは先端の剛性を高くしてオフセンター時のヘッドのねじれを抑制し、優れたボールコントロール性能とボール初速の最大化を実現しているテクノロジーです。
※USモデルにはVelocore非搭載のものがあります。
Velocore非搭載モデルが偽物というわけではないですが、搭載モデルに比べ先端の剛性が落ちるので先端剛性の高いVelocore搭載モデルが欲しい人は、個人売買するアプリ等を使って購入される場合は充分ご注意ください。
ベンタスブルーは中元調子、ベンタスブラックは元調子となっています。
そして今回ご紹介するベンタスTRはその第3弾。
ベンタスブルーよりも手元や中間部の剛性を高く、ベンタスブラックよりも手元、中間部の剛性を抑えて設計されています。
スペック
モデル | フレックス | 重量 | トルク |
---|---|---|---|
VENTUS TR BL 5 | R | 58.0 | 3.5 |
VENTUS TR BL 5 | S | 58.0 | 3.3 |
VENTUS TR BL 6 | S | 68.0 | 3.1 |
VENTUS TR BL 6 | X | 68.0 | 2.9 |
VENTUS TR BL 7 | S | 77.5 | 2.9 |
VENTUS TR BL 7 | X | 78.5 | 2.7 |
いざ試打!
試打クラブスペック
テンセイオレンジ1K
シャフト | 60S |
ヘッド | 2022 BALDO CORSA PERFORMANCE BC 438 |
長さ (inch) | 45.5 |
振動数 (cpm) | 263 |
重量 (g) | 317 |
ベンタスTR
ヘッド | M4 |
シャフト | 60S |
長さ(inch) | 45.75 |
振動数(cpm) | 261 |
重量(g) | 316.8 |
実際に打った感想
テンセイオレンジ1K
素振りをしてみるとCKプロオレンジよりも切り返しで手元のしなりを感じます。
三菱ケミカル特有のまったりしたしなりです。
実際にボールを打ってみると、手元のしなりと先端部の剛性の高さにびっくりしました。
今までのテンセイオレンジのイメージを覆すほど切り返しでタイミングが取りやすいです。
それに前作までの良さであるカウンターバランスでの振り抜きの良さが残りつつ、
先端部の動きが微妙に少なくなったおかげでボールのバラつきが少なくなりました。
CKプロオレンジで感じた切り返しでのピーキーな印象が、プロホワイト1Kの手元側でのしなる感じがプラスされタイミングのとりやすさがかなり向上されている印象です。
1Kの影響がかなりデカいですね。すごく優しくなりました。
とは言っても中間部から先端部にかけての剛性はかなりハードですが…。
ハードヒッターで左にいかせたくない人で前作CKプロオレンジの振り抜きの良さや当たった時のボールの飛びはめちゃくちゃいいのに扱いにくかったという方にはかなりオススメなシャフトです。
逆に捕まらないという人にはオススメしないシャフトです。
ベンタスTR
次はベンタスTRです。
まず素振りをしてみるとテンセイとは全く違う印象で中間部にしなりを感じます。
そしてテンセイより手元側の剛性を感じます。
実際にボールを打ってみるとテンセイでは全く感じなかった中間部のしなり戻りの速さを感じました。
しなる場所やしなり方がテンセイとは全く違い、中間部のしなり戻りを強く感じるため、インパクトで中間部より先のしなり戻りでしっかりボールを捕まえつつ押していってくれます。
比較まとめ
まとめると、
テンセイオレンジ1Kは中間部から先端部の動きは少ないが、手元のしなりで切り返しのタイミングの取りやすさがあり、カウンターバランスでの振り抜きの良さでボールを打っていけるシャフトです。
ベンタスTRは中元調子という表記だが中調子に感じるくらい手元と先端部の剛性が高いです。
それに加え歴代のベンタスで感じなかったしなり戻りでボールを程よく捕まえつつ飛ばしていってくれるシャフトです。
どんなゴルファーに向いてると感じたか?
テンセイオレンジ1K
ベンタスTR
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はテンセイオレンジ1KとベンタスTR比較してみたでした。
どちらも大人気で個性がはっきりしているシャフトです。
シャフト交換時のご参考になれば幸いです。
では。
→新旧テンセイオレンジの比較に興味ある方はこちら。
【2022最新】テンセイプロオレンジ1KとCKプロ比較してみた【優しさUP】
→ベンタスシリーズ&スピーダーNXの比較に興味ある方はこちら。
【ベンタスTR、ブルー、ブラック、スピーダーNX】フジクラ人気シリーズ比較してみた
◇取材協力
ゴルフショップ「MATA打太郎」さん
〒467ー0027
愛知県名古屋市瑞穂区田辺通2丁目14−1
☎︎052ー836ー1120
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