【現役レッスンプロが解説】ゴルフセカンドショットが安定する練習法

セカンドショット徹底解説

こんにちは、ゴルフレッスンプロのカタヤマです。
先日お客様にこういった質問をいただきました。

ドライバーはOBが減ってきたのですが、セカンドショットがミスばかりです。

どういう練習をしたら良いですか?

ティーショットはティーアップして打つので当てやすい人は多いです。

セカンドショットは芝の上から直接ボールを打っていくのでティーアップより難易度が上がりますよね。

ただセカンドショットがうまく打てるとグリーンに少ない打数で近づくので一気にスコアアップのチャンスになります。

どういう練習をするとボールに当たる確率が高くなるのか?

自身も社会人からゴルフを始め、3ヶ月で100切り、1年半で73を出した経験からレッスンプロとして約10年活動。

その間に数えきれないほどの100切り、90切り、80切りの達成をお手伝いをしてきた僕がお答えします。

今回は、
『ゴルフセカンドショットが安定する練習法』です。

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セカンドショットが安定するメリット

ゴルフ場1
セカンドショットを練習するとどんな良い事がある?

セカンドショットを苦手としている人は多く聞きます。

初心者さんはティーアップしている状態では当たるけどセカンドショットのように芝の上から直接打つショットはトップやダフリばかり。

中級者さんは当たるけど精度が低かったり、OBしたり。

あなたも該当しませんか?

セカンドショットが上手くいくとスコアが良くなります。

当たり前ですよね。

でもセカンドショットが上手くいくとなんでスコアが良くなるんだろうとじっくり考えたことはありますか?

何となく良くなると思っている人が多いと思うので、具体的に解説しますね。

  1. セカンドショットが上手くいくとショートゲームに集中できる
  2. セカンドショットが上手くいくと体力が温存できる

セカンドショットが上手くいくと”ショートゲームに集中できる”

セカンドショットが上手くいくと少ない打数でグリーンに近づいたり、乗ったりするのでその後のアプローチやパターに気持ちの面で余裕を持って挑むことができます。

その反面、セカンドショットを失敗してしまうと慌ててしまいミスを繰り返してしまうことが多々あります。

そうなってくると他のプレーヤーを待たせないためにとアプローチやパターを適当に打ってしまうということも出てくると思います。

セカンドショットが上手くいくとそういった事態を防ぐことができるので、スコアを悪化させる原因を断ちスコアアップに直結するショートゲーム(アプローチやパター)に集中することができます。

セカンドショットが上手くいくと”体力が温存できる”

少ない打数でグリーンに近づくことができるとそれだけ動く量や距離が少なくなるので体力温存になります。

疲れてくると集中力や判断力が鈍ってきてミスを誘発する原因になりますので、体力温存もスコアアップに効果があります。

特に15ホール目以降の終盤に対してそれが顕著になってることないですか?

それが少しでも防げればスコアアップに繋がります。

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セカンドショットの合格ライン【目標スコア別】

では目標スコア別にセカンドショットがどれくらいの質を求められるかを解説していきます。

目指せ120台

コースデビューから120台を目指す方はこちら。

120台を目指すということはトリプルボギーペースとなります。

トリプルボギーとはパーに3打プラスした時のスコアのことを言います。

それを18ホールとすると合計で54打プラスすることになります。

パーが72のコースですと126になります。

簡単な計算ですがトリプルボギーで回ることを目指せば120台に到達できます。

では実際にトリプルボギーで回るためにはどんなことが必要なのでしょう?

具体的に言うとパー3では3打、パー4では4打、パー5では5打でグリーンに乗せてパターを3回で入れると考えます。

パー4、レギュラーティー350ヤードを例に取って解説すると、
ティーショット200ヤード、
セカンドショットは100〜120ヤード飛ばすことができればサードショットを打つ時にはグリーンの近くに来ています。

レディースティーやシニアティー300ヤードと仮定すると、
ティーショットが150ヤード、
セカンドショットは80〜100ヤードを飛ばすことができればサードショットを打つ時にはグリーンの近くに来ています。

この距離を他のパー3やパー5に置き換えてもらっても平均的な距離のホールであればトリプルボギーペースに必要なショットになります。

ですので
レギュラーティーからプレーする人は100〜120ヤード
レディースやシニアティーならプレーする人は80〜100ヤード
を高確率で打てるようになればOKです。

ただ距離には個人差もありますし、行くコースによってはもっと長い距離のホールもありますので今回紹介する距離はあくまでも目安としてトリプルボギーペースという考えをご自分の条件を踏まえ応用してみてください。

目指せ90台

では次は90台を目指す時の目安です。

120台を目指す時と同じ考え方をします。

120台ではトリプルボギーペースを目安としましたが90台ではボギーペースを目安とします。

ボギーペースを実現するには、
パー3で2打、パー4で3打、パー5では4打でグリーンに乗せてパターを2回でカップに入れると考えます。

120台の時と同じくパー4、レギュラーティー350ヤードで
ドライバーが200ヤード飛んだとすると、
130〜150ヤード打てればほぼグリーンの近くにいるかグリーンに乗っています。

レディースティーやシニアティー300ヤードで
ドライバーが150ヤードとすると、
100〜120ヤードが打てればグリーンの近くに飛んでいき次のアプローチでグリーンに乗せる確率が上がります。

ですので
レギュラーティーからプレーする人は130〜150ヤード
レディースティーやシニアティーからプレーする人は100〜120ヤード
を高確率で打てるようになればOKです。

目指せ80台

では次は80台です。

80台を目指す時は18ホールのうち9ホールパー、9ホールボギーで回るイメージを持たなければならないので、ボギーオンは90%(16ホール)、パーオンは30%(6ホール)を目安にしてみてください。

この数字は僕のお客様で安定的に80台を出されている方々の平均的なデータをもとに目安にしています。

このために必要なセカンドショットの距離は”目指せ90台”と同じで構いません。

レギュラーティーなら130〜150ヤード、
レディースティーやシニアティーなら100〜120ヤードです。

80台を目指す場合、そこに左右の精度を上げなければいけません。

練習法は後述しますのでこの”目指せ80台”は”目指せ90台”に左右の精度を上げると覚えておいてください。

目指せ70台

70台では18ホールのうち9ホール、すなわち50%パーオンすることを目指したいのでご自分のドライバーの飛距離とよく行くコースの距離を考慮して練習していただきたいです。

セカンドショットではないですがパーオン50%を目指すにはレギュラーティーからプレーする方は250ヤード、レディースティーとシニアティーからプレーする方はドライバーの距離が150ヤードではなく180ヤードを目指したいです。

今回はセカンドショットにフォーカスした記事ですのでドライバーの飛距離アップの方法は割愛させていただきます。

70台を目指したい場合はパーオン50%できるセカンドショットの質を目安にしてみてください。

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セカンドショットをレベルアップするための練習法【目標スコア別】

ここまでセカンドショットを練習するメリットと、目標スコア別に必要な基準を解説してきました。

ここからは実際の練習方法を目標スコア別に解説していきます。

目指せ120台の人はボールに当てれるようにする

まず120台を目指す人が取り組むべきはボールにしっかり当たる確率を上げましょう。

方向性や距離をピンポイントに打つということは考えなくても大丈夫です。

このレベルを目指す方は、
レギュラーティーからプレーする人は100〜120ヤード
レディースティーとシニアティーからプレーする人は80〜100ヤードが必要でしたね。

この辺りの距離はクラブがボールに当たれば比較的飛んでくれる距離です。

ですので安定してボールに当てれるようになることを目標にしてください。

ではボールに当てれない人の多くはどういうミスが多いのかと言うとトップとダフりが多いのではないかと僕は日々のレッスンで感じています。

ですのでこの記事ではトップとダフりを解消する練習を紹介します。

これらのミスを解消するのに必要なことはボールに向かってクラブが振れるようにならなければなりません。

ボールに向かってクラブを振れるようになればボールの頭に当たるトップやボールの手前を打ってしまうダフりが解消されナイスショットの確率が上がります。

トップやダブりのミスをしている人の多くはボールを高く上げようとしてしまい、ボールの頭やボールの手前の床に当たってしまっていることが多いです。

upperblow
悪い例:ボールを高く上げようとして振り上げてしまう

ではどうすればいいのかというと、
ボールの少し先の芝を擦っていく振り方が出来ればナイスショットの確率が上がります。

downblow
良い例:ボールに向かって振り下ろす

ボールの少し先の芝を擦ろうとするとクラブが地面に当たる前にクラブのフェース面がボールに当たってくれます。

この振り方を覚えるためには素振りで安定してボールの先の芝を擦れる様に練習してください。

最初は難しいですがこの素振りを安定してできるようになってくると実際にボールを打つ時でもフェース面にボールが当たってキレイにボールが飛ぶようになります。

この練習をしてボールに高確率で当てることが出来れば100〜120ヤードや80〜100ヤードは飛ばせる様になります。

目指せ90台の人は中距離をしっかり打てるようにしよう

90台を目指したい人は
レギュラーティーからプレーする人は130〜150ヤード、
レディースティーやシニアティーからプレーする人は100〜120ヤード
をそれぞれ横幅10ヤードに10球中7球は成功できるように練習してください。

クラブはご自分の距離に合ったクラブを選んでください。

セカンドショット以外の90台を目指すために必要な考え方を知りたい人はこちらをどうぞ
【初心者必見】ゴルフで100を切るために知っておきたい練習の考え方

目指せ80台の人は左右のブレを少なくしよう

80台を目指したい人は
レギュラーティーからプレーする人は130〜150ヤード、
レディースティーやシニアティーからプレーする人は100〜120ヤード
を狙う練習をして欲しいです。

ただ80台を目指す人がやりたいのはボギーオン90%(16ホール)、パーオン30%(6ホール)でしたね。

それを目指すためにはセカンドショットをバンカーや池などに入れる確率を可能な限り下げにいかなければなりません。
(それでも入るのがゴルフですが…)

そのためには左右のブレを少なくしなければなりません。

左右のブレを少なくするために練習では先程の距離を打つ時に目標物の右側とか、左側といった左右の縛りを設けて練習することをオススメします。

この練習を10球中8球は成功できるように練習してください。

目指せ70台の人は狙った距離を打てるようにしよう

70台を目指す人はパーオン50%を目指して練習をして欲しいです。

その時に自分がコースでセカンドショットで残る距離は大体何ヤードが多いのかを把握しておかなければなりません。

それを練習場で確率が上がるように練習したいです。

例えば旗まで150ヤード付近が多く残る場合、上りのパッティングを残すためになるべく旗の手前に打ちたいです。

ですので80台を目指す練習で解説した左右のブレにもう一工夫して目標物の必ず手前に落ちるように打つ練習をオススメします。

この練習を10球中8球は成功できるように練習してください。

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セカンドショットでリスクを回避する思考法

バンカー
セカンドショットでリスクとなるのは?

セカンドショットを打つとき旗以外の障害物をどれだけ確認できているか

ここまではセカンドショットをいかに狙ったところに打つかを解説してきました。

ゴルフでは狙ったところに打つことはもちろん大事ですが、どこに打つとスコアが悪くなってしまうのかを確認することも同じくらい大事です。

ここではセカンドショットを打つ前に確認しておきたい”リスク”について解説します。

コースでセカンドショットを打つときにリスクと考えられるものは?

  1. バンカー
  2. アプローチが難しい場所

この3つが多いと思います。

この3つがリスクとなる理由は、それぞれスコアが悪くなりやすいからです。

バンカー

まずバンカーについてです。

バンカーから旗を狙うというイメージで打てる人はどれだけいるでしょう。

グリーン近くのアプローチはまだ旗の近くに打つというイメージで打っていく人は多いと思いますがバンカーから旗に寄せるというよりはバンカーからとりあえず出すと考える人の方が多いと思います。

この”旗に寄せる”と”バンカーから出す”ではスコアが変わってきてしまいます。

次に池があります。

池に入れてしまった場合の多くはそこから打てないことが多いので、単純に1打ペナルティが加算されてしまいます。

池に入ってしまった時のルールや対処方法が知りたい人はこちらをどうぞ。
【簡単理解】ゴルフで池ポチャした時に最低限知っておきたいルール

アプローチが難しい場所

そしてアプローチが難しい場所です。

よく言われるのがグリーンの奥です。

だいたい日本では手前から奥に向かって登っているいわゆる「受けグリーン」と言われる形状になっていることが多いです。

もしボールがグリーンの奥に飛んでしまった場合、アプローチやパッティングの際に難しい下りが残ってしまうことになります。

一般的に下りのアプローチやパッティングは上りよりも難しいとされているのでこちらもスコアを悪くする可能性が高くなってしまいます。

このようにアプローチが難しい場所に外してしまった時はスコアを悪くしてしまう可能性が高いので自分が得意な場所、苦手な場所を把握しておくことも非常に大事です。

これらの理由からセカンドショットを打つときは必ずこのリスクとなる場所を回避するような場所をご自分のレベルに応じて狙ってください。

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ゴルフスクールってどうなの?

最近はゴルフブームが来ておりゴルフを始める人が多くなっています。

それに比例するようにゴルフスクールも増えています。

ただゴルフスクールに行かなくてもゴルフはできますし、Youtubeなどで情報はいくらでも手に入ります。

しかしこれほどまでにスクールの需要が高いのはなぜでしょう。

僕がレッスンの現場でお客様と実際にお話しして感じるレッスンに通うメリットは「初心者さんはある程度流れに沿って基礎を学べる」、「中級者さん以上のレベルの方は情報の整理や自分に足りない部分を客観的に学べる」というところかなと。

初心者さんは最初は何からやっていいのかさっぱりですよね。

中級者さんは練習はしているし自分で調べて試してるけど完全迷子になってます…というパターンが多いと思います。

こういう時に相談できるコーチがいると結構違いますよ。

僕のオススメのスクールは「【お得な体験レッスンあり】現役レッスンプロがおすすめするゴルフスクール3選」にまとめています。

一番のおすすめは僕のスクールなんですけどね、ただ名古屋以外の人は難しいと思うので。

なんかこのまま練習しててもなぁ~って思う方は体験レッスンに思い切って行ってみてください。(合わないと思えば入会しなければいいので)

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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はセカンドショットが安定する練習法でした。

セカンドショットが上手くいくかいかないかでスコアが大分変わります。

ぜひセカンドショットを得意になってもらいもっと楽にラウンドできるようになってください。

アプローチについて詳しく解説している記事もありますので興味がある方はどうぞ。
【現役レッスンプロが詳しく解説】練習場のアプローチオススメ練習法

では。

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